VDES(VHFデータ交換システム)は技術的な名称です。例えば 4G 携帯電話の 4G が技術的には Long-Term Evolution (LTE) と称されるのと同様です。
AIS は(例えば船舶の)識別情報や位置などを単方向に送信するする仕組みです。AIS は 2001年に国際標準(ITU-R M.1371-1)となっており、同年からSOLAS条約で装備が義務化されています。VDES は、双方向のデジタルデータ交換が可能な通信の仕組みで、2022年に国際標準(ITU-R M.2092-1)となりました。2026年にはSOLAS条約にて船舶搭載が義務化される見通しとなっています(訳注:2028年の義務化を目指しています)
VDES は、IPアドレスを使わずにデータ伝送ができます。IPアドレスが不要ということは、伝送路上にに突破不可能なファイアウォールがあるのと同様の効果があります。リモートログインは物理的に不可能です。現在サービス中の衛星通信システムはデータ伝送に IP アドレスを使っています。
Sternula は VDES 技術の開発および標準化において10年以上の実績があります。創業者の一人はI ALA E-Nav (DTEC) WG3 の議長を務めており、当社はVDESアライアンスの共同創設者でもあります。さらに、Sternula は VDES の商業衛星運用を行う、世界初の事業者です。
はい、Sternula はグローバルなカバレッジを提供しています。当社の衛星は極軌道を飛行しており、地球上のすべての場所を1日に二回通過します。将来的に Sternula は多数の衛星を運用し、より広範囲のサービスカバレッジ、高頻度のサービス利用を実現する予定です。
VDES は IMO の e-Navigation 構想を実現し、そこに記された海事当局から船舶に至るまでの15項目のサービスのデジタル化に寄与します。
VDE-SAT とは Sternula-1 のような衛星を通じて送信される VDES のことを指します。
VDE-TER とは地上 VDES のことで、陸上の基地局から送信される VDES のことを指します。
海事当局は VDE-SAT を使うことで EEZ(排他的経済水域)全域で船舶へのサービスを提供することができます。VDES 衛星は陸上のVDESインフラがないようなところまで、広範囲のエリアをカバーすることができます。
はい、2つのオプションがあります:一つは視距離内の直接通信、もう一つは衛星接続を利用する方法です。
いいえ、しかしAISより30倍高いデータレートを持つVDESでは、船舶の識別情報を送信する際にデジタル署名を追加することが可能です。これにより、送信者が送信する情報の信頼性が向上します。デジタル署名の使用は、IALAガイドラインG1117-1 MCPの一部です。MCPに興味がある場合は、お問い合わせください。
VDESトランシーバーが必要です。これは、IEC 61933-2および適用される将来のITU-R M.2092-1に従って設計およびテストされています。また、Sternula MMSプロキシのインストールをお勧めします。
いいえ。新しいVDESトランシーバーは、AIS/ASMと VDESで構成されます。これは、3Gと4G、または4Gと5Gが並行して使用されるように、AISと共に使用され続けます。
遅延は、世界のどこにいるかによって異なります。詳細については、お問い合わせください。
VDESの周波数使用は、ITU-R M.2092-1勧告文書のM2092-2に従って示されています。