VDE-SATスペクトラム – 巨大なマイルストーン

今週のITU世界無線通信会議(WRC-19)において、VDESの衛星コンポーネントであるVDE-SATのためにVHF帯域で新たな無線周波数スペクトラムが割り当てられました。これは海事分野のデジタル化における重要なマイルストーンを示しています。

ステルヌラの創業者でありCTOであるステファン・ピールマイヤー(Stefan Pielmeier)は、デンマーク代表団の一員としてWRC-19に参加し、次のように述べました:「海事業界のデジタル化は、他の産業と比較して非常に遅れて進んでいます。その主な理由は、グローバルでコスト効率の良い接続オプションが欠けていたことです。VDE-SATのために新たに無線周波数が割り当てられたことは、世界中の船員が標準AIS/VDES機器を通じて、さまざまなグローバルe-Navigationサービスにアクセスできるようになることを意味します。」

VDESは、人気のあるAIS技術の次世代版です。VDESはAISに新しい双方向データチャネルを追加し、これにより、天候や氷に関するサービスの効率的な提供が可能になり、船上の電子チャートシステム(ECDIS)との統合が実現します。さらに、安全システムの改善や、エンジンやボイラーの予防監視のための新しいソリューションの開発が可能になります。VDESは接続の問題を解決し、海運会社は運用効率の向上という形でその成果をすぐに享受することができるでしょう。

写真提供元:ITU